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現在は中国で教鞭をとっている政治哲学者ダニエル・ベルの、『「アジア的価値」とリベラル・デモクラシー―東洋と西洋の対話』(風行社、2006年)を主たるテキストとして用いる。本書は、リベラル・デモクラシーを信奉するアメリカのNGOの青年とアジアのひとびとや指導者たちとの架空の対話、という形式で書かれた非常に面白い政治哲学の本である。それだけでなく、アジアの問題を主たる事例としているという点でも、稀有な現代政治・法哲学の本であると言えるだろう。本書を元に議論することを通じて、法哲学の基本問題への理解を深めることを目的とする。
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1 全体のイントロダクションおよび担当の割り振り 2〜5 第1章:真に国際的な人権保障レジームへ 6〜8 第2章:民主的権利:ローカルな知識の重要性 9〜11 第3章:シンガポールにおける民主主義〜リー・クァンユーとの架空の対話 11〜13 第4章:権威主義体制に対する共同体論からの批判:シンガポールの場合 14〜15 まとめ
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予習として、各回の配布文献を精読すること。復習として、各回の議論の内容を確認することが求められる。
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各回において論じられている哲学的ポイントを理解し、討議の中で自分の考えを、明確に述べたり、他者の議論の内容を批判することができる。
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1:現代正義論の主要な類型についての理解と批判的視点を涵養する。 2:「正義」「自由」「平等」といった原理的・抽象的理念について、自らの立場を学術的なタームを用いてより明晰に言語化し、伝達できるようになる。 3:規範理論の古典的文献を読解、把握することを通じて、一般的な文献読解能力を高める。
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平常点(授業中の討議への参加状況:40%)、期末レポート(60%)
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【成績評価の基準表】
秀(S) | 優(A) | 良(B) | 可(C) | 不可(F) |
履修目標を越えたレベルを達成している | 履修目標を達成している | 履修目標と到達目標の間にあるレベルを達成している | 到達目標を達成している | 到達目標を達成できていない |
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履修目標:授業で扱う内容(授業のねらい)を示す目標
到達目標:授業において最低限学生が身につける内容を示す目標
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各回のテキストはこちらで準備・配布する。 受講生の皆さんは配布したテキストを事前に読んでくることが必要となるほか、 一度はテキストについての要約、発表を行ってもらう。
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9784818817708
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現代政治理論
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W.キムリッカ 著,千葉眞, 岡崎晴輝 訳者代表,
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日本経済評論社
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2005
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9784314010740
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正義論
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ジョン・ロールズ 著,川本隆史, 福間聡, 神島裕子 訳,
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紀伊国屋書店
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2010
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これらの参考書は特に購入を求めるものではないが、意欲のある方は講義で扱う以外の部分も閲読を勧めるものである。
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正義(justice), 規範理論(normative theory),法理学(jurisprudence), 法哲学(philosophy of law),政治哲学(political philosophy)
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