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欧米・日本の産業・企業の歴史について学ぶことで、動態的な視点から企業経営を把握する力を身につける。
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1.授業概要 経営を歴史の観点から学ぶ意義、歴史の楽しさ・大切さを体験し、この授業の進め方を説明する。 2.イギリスの産業発展:後進国からのキャッチアップ イギリスの発展過程を後進国からのキャッチアップと捉え、後進国が発展する要因を大塚久雄、アダム・スミスの学説などを紹介しながら考える。 3.イギリスの産業発展:産業革命、工場経営と管理 イギリスの産業革命を典型的なイノベーションの過程と捉え、イノベーションのメカニズムを考える。産業革命期イギリス企業が実現した「規模の経済」のメカニズムと経営・管理の実態を理解し、現代企業との差異を考える。 4.イギリスの産業発展:生産と流通のシステム、産業衰退 19世紀イギリスの生産と流通システムの実態を説明し、その特徴が現代の経済とどのように違い、どこが同じであるのかを、歴史と現在を交差して考える。イギリスの産業衰退の要因を、これまで紹介した理論・学説を交えながら説明する。 5.アメリカの産業発展:近代企業の勃興、アメリカン・システム アメリカの初期の発展過程を、マックス・ウェーバーの学説を紹介しながら考え、同時に経済学・経営学の基本的な考え方を理解する。「モノづくり」の世界とアメリカの大量生産システムの特徴を考える。 6.アメリカの産業発展:技術革新と垂直統合企業の形成 アメリカ企業の特徴である垂直統合企業の生成の背景とその特徴、個人・家族から組織へ変化するアメリカ社会の姿を、チャンドラーやドラッカーの学説を紹介しながら考える。 7.アメリカの産業発展:経営管理組織・管理手法の発達 アメリカで誕生した巨大企業の経営管理組織、管理手法の特徴を、テイラーとドラッカーの学説を紹介しながら考え、さらに現代の企業経営のあるべき姿を考える。 8.日本の産業発展:江戸の市場経済と商家経営 江戸の市場経済と商家経営の特徴を理解し、江戸時代が日本の発展に果たした役割、前近代のビジネスと近代のビジネスの違いなどを考える。 9.日本の産業発展:明治の産業とビジネス 明治の産業とビジネスの特徴を理解し、現代の産業構造との違い、国や企業の発展にとって大切な要素は何かなどを考える。 10.日本の産業発展:重化学工業と都市化の進展 大正から昭和にかけての産業発展について、愛知県東部・静岡県西部地方、財閥、都市型産業(電鉄経営)などを事例に、発展が可能になった要因を考える。 11.日本の産業発展:戦中・戦後の制度変化 第二次大戦中・戦後の激しい制度変化の概要を理解し、戦中・戦後の経験が、その後の日本の発展にどのような役割を果たしたかを考える。 12.日本の産業発展:戦後日本の企業システム 戦後の企業集団・企業系列、日本的経営について理解し、日本的経営のメリット・デメリットについて考える。 13.日本の革新的企業の事例 戦後の生産・流通・サービス分野の革新的企業の事例を紹介し、それらの企業の成長要因を考える。 14.まとめ:国の競争優位 ポーターのダイヤモンド理論を紹介し、 これまで授業で取り上げた欧米・日本の産業の発展要因を、同理論を用いて考える。 15.まとめ:国の発展段階 ポーターの国の発展段階理論を紹介し、 これまで授業で取り上げた欧米・日本の産業の発展要因を、同理論を用いて考える。
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・毎回、授業終了後に、その回の授業で学んだ内容についてインターネットや図書館などで調べ、ノートにまとめること。
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・日欧米の産業・企業の歴史を的確に説明することができる。 ・現実の産業・企業の発展を、静態的でなく、動態的に理解し、的確に分析することができる。 ・討論を通じて、問題を論理的に考え、創造的な結論に導くことができる。 ・討論を通じて、自分の考えを他者に的確に伝えることができる。
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・日欧米の産業・企業の歴史を説明することができる。 ・現実の産業・企業の発展を、静態的でなく、動態的に理解し、分析することができる。 ・討論を通じて、問題を論理的に考え、結論に導くことができる。 ・討論を通じて、自分の考えを他者に伝えることができる。
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【成績評価の基準表】
秀(S) | 優(A) | 良(B) | 可(C) | 不可(F) |
履修目標を越えたレベルを達成している | 履修目標を達成している | 履修目標と到達目標の間にあるレベルを達成している | 到達目標を達成している | 到達目標を達成できていない |
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履修目標:授業で扱う内容(授業のねらい)を示す目標
到達目標:授業において最低限学生が身につける内容を示す目標
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修登録をすること。 2.教材は授業支援システムにアップロードしたプリントとスライドを使用する。受講者は授業までに、授業支援システムで資料をダウンロードすること。 3.講義はディスカッション形式で行う。
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教科書は使用しない。授業支援システムにプリントや資料をアップロードするので、授業前にダウンロードすること。
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9784130421096
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経営史講義
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大河内暁男 著,
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東京大学出版会
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2001
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ビジネス(business),歴史(history),経営(management),イノベーション(innovation),クラスター(cluster)
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