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「知的財産法研究Ⅱ」では著作権法を扱い、中央官庁における著作権行政の実務経験を有する教員が、国における実務経験の共有や著作権政策の動向の紹介も交えながら行う。 この授業は、知的財産権制度における著作権の意義や役割、著作権法の基本的な概念や法制度を理解するとともに、デジタル化の進展やインターネットの普及等により 著作権で保護されるものの創作や伝達、利用のされ方に大きな変化が起きている中、今日的課題に著作権制度がどう対応すべきかについて考えを深めることを目的とする。
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1.知的財産権制度の全体像 著作権制度の位置付けと著作権制度の沿革
2.著作権制度の概要(1) ・保護の客体(著作物とは) ・保護の主体(著作者とは) ・権利の内容
3.著作権制度の概要(2) ・保護期間 ・著作隣接権(実演家、レコード製作者、放送事業者・有線放送事業者の権利) ・権利の制限
4.著作権制度の概要(3) ・著作物等の利用(著作権等の譲渡、利用許諾、集中管理等) ・権利の救済 ・著作物等の国際的保護
5. テーマ研究(1) ・私的録音録画と対価還元
6. テーマ研究(2) ・「フェアユース」導入の是非
7. テーマ研究(3) ・「放送と通信の融合」と著作権制度
8. テーマ研究(4) ・著作物利用円滑化方策の在り方
9. テーマ研究(5) ・著作権の集中管理と競争政策
10.〜15.著作権制度を巡る今日的課題について、学生から提出されたレポートに関する研究・討議
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参考書として提示した書籍や別途提示する参考資料の該当部分を読んで、予習・復習すること。授業後半は、学生が提出したレポートに関する研究・討議を行うので、レポート準備のための事前の学習を授業外で行うこと。
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著作権法の解釈や立法政策について適切に論じることができる。
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著作権制度の基本概念を正確に理解し、特定の課題について論理的に説明することができる。
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授業態度(出席状況及び発言内容等)(10%)、発表レポートの内容(30%)、レポート試験の結果(60%)
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【成績評価の基準表】
秀(S) | 優(A) | 良(B) | 可(C) | 不可(F) |
履修目標を越えたレベルを達成している | 履修目標を達成している | 履修目標と到達目標の間にあるレベルを達成している | 到達目標を達成している | 到達目標を達成できていない |
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履修目標:授業で扱う内容(授業のねらい)を示す目標
到達目標:授業において最低限学生が身につける内容を示す目標
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【授業別ルーブリック】
評価項目 | 評価基準 |
期待している以上である | 十分に満足できる(履修目標) | やや努力を要する | 努力を要する(到達目標) | 相当の努力を要する |
理解度 | 授業内容を越えた自主的な学修が認められる。 | 授業内容をほぼ100%理解している。 | 到達目標は達成しているが、授業内容の理解に不足がある。 | 到達目標に達していることが認められる。 | 到達目標に達していることが認められない。 |
論理的な説明 | 説得力の非常に高い議論が展開できており、事例へのあてはめにおいて誤りもみられない。 | 説得力の高い議論が展開できており、具体的な事例へのあてはめにおいて、誤りもほぼみられない。 | ある程度、説得力のある説明ができているが、具体的な事例へのあてはめにおいて誤りが散見される。 | 論理的に矛盾のない説明はできているが、具体的な事例へのあてはめにおいて、誤りがみられる。 | 説明内容に論理的な矛盾が見られる。 |
正確で分かりやすい表現 | 事実関係の説明に誤りがなく、前提知識があまりない人にも正確に内容が伝わる表現がされている。 | 正確で分かりやすい説明ができている。 | 多少分かりにくい部分はあるものの、正確な表現となっている。 | ほぼ正確な表現がされている。 | 理解しにくい表現となっている。 |
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授業に先立って、予習内容や参考資料を示すとともに、授業においてレジュメを配布する。 授業に当たっては、著作権関係の法令を持参のこと。
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9784641144804
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著作権法入門 = Copyright Law in Japan
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島並良, 上野達弘, 横山久芳 著,島並, 良, 1969-,上野, 達弘,横山, 久芳,
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有斐閣
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2016
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4324104271
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詳解著作権法
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作花文雄 著,作花, 文雄, 1958-,
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ぎょうせい
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2018
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9784641115262
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著作権判例百選
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小泉直樹/編,田村善之/編,駒田泰土/編,上野達弘/編,小泉∥直樹,田村∥善之,駒田∥泰土,上野
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有斐閣
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2016
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教科書は特に指定しないが、参考書として掲げた文献等の該当部分をあらかじめ読んでおくこと。
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これまで、文化庁著作権課において、著作権分野における政策立案及び著作物流通の制度運用に携わってきた。国における著作権行政の実務経験も踏まえながら、著作権法制度の役割と限界等について、皆さんとともに理解を深めていきたい。
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