タイトル
時間割コード:PC11526 日本語シラバス 英語
開発協力特論[Issues in Development Cooperation]
 
担当教員
小林 誉明[KOBAYASHI TAKAAKI]
開講学部等 国際社会科学府 対象年次 1〜2 単位数 2 使用言語  
開講時期 秋学期 開講曜限   クラス  
授業形態 授業形態(詳細) 授業方法
特記事項  
ナンバリングコード 実務経験のある教員による授業
授業の目的  
目下、国際社会が抱える最も差し迫った問題の一つが難民問題である。連日のようにニュースでとりあげられ、その困窮の実態などが明らかになってきている。しかし、「難民問題」とはそもそも何か?誰にとって、どのような「問題」なのであろうか?どのような状態になれば問題解決といえるのであろうか?実は、その「問題の本質」は必ずしも明確ではない。それゆえ、実態としての難民が急増し、それに対する問題としての認識も高まっているにも拘わらず、難民という現象を捉えるための適切な学問的枠組みも定まっておらず、多様なディシプリンのなかで局所的に取り上げれている現状がある。
本講義は、こうした現状を踏まえ、「難民という現象をどう捉えたらよいのか」という問いに迫ることを目的とした講義である。手掛かりとしては、難民は広い意味での移民であることから、「マイグレーション・スタディー」の先行知見、とりわけ基礎理論を読み込む。その上で、難民のイシューについての最新の研究成果を把握する。
 
授業計画
(項目説明)授業全体のスケジュールを示しています。学修計画を立てる際の参考にしてください。
 
1.難問問題の現状動向
<基本枠組みの理解>
2.マイグレーションを研究対象とする各種研究分野
3.マイグレーション研究の沿革
4.人口学の観点で捉えるマイグレーション
5.経済学の観点で捉えるマイグレーション
6.社会学の観点で捉えるマイグレーション
7.人類学の観点で捉えるマイグレーション
8.地理学の観点で捉えるマイグレーション
9.政治学の観点で捉えるマイグレーション
10.まとめ
<最新トピックの把握>
11.難民の経済学1
12.難民の経済学2
13.難民の政治経済学1
14.難民の政治経済学2
15.まとめ
 
授業時間外の学修内容
(項目説明)授業全体を通して授業前に予習すべき内容、授業後に復習すべき内容を示しています。単位は、授業時間前後の予習復習を含めて認定されます。
 
毎回の課題文献を読み込んだ上で、レジュメおよび論点ペーパーを作成してくることが求めらる。
 
履修目標
(項目説明)授業で扱う内容(授業のねらい)を示す目標です。より高度な内容は自主的な学修で身につけることを必要としています。
 
現在進行形の難民危機の各種具体的なケースを目にした際に、その問題の本質を見抜き、自らリサーチクスチョンをたてて分析することができる。
 
到達目標
(項目説明)授業を履修する人が最低限身につける内容を示す目標です。履修目標を達成するには、さらなる学修を必要としている段階です。
 
難民および移民という現象を捉えるための枠組みを自分のものとし、難民問題とはどのような問題なのかについての自分なりの捉え方ができる。
 
成績評価の方法
(項目説明)成績評価の方法と評価の配分を示しています。
 
毎回の授業における、提出されたレジュメおよび論点プレゼンテーション(30%)、討論への参加(30%)、学期末の文献レビュー(40%)をもとに評価を行う。
 
成績評価の基準 -ルーブリック-
(項目説明)授業別ルーブリックでは評価の項目と、成績評価の基準との関係性を確認できます。(表示されない場合もあります。)
 
【成績評価の基準表】
秀(S)優(A)良(B)可(C)不可(F)
履修目標を越えたレベルを達成している履修目標を達成している履修目標と到達目標の間にあるレベルを達成している到達目標を達成している到達目標を達成できていない
履修目標:授業で扱う内容(授業のねらい)を示す目標
到達目標:授業において最低限学生が身につける内容を示す目標
 
授業の方法
(項目説明)教員が授業をどのように進めるのか、課題提出などの情報もあわせて示しています。
 
指定したテキスト文献を読んだ上で、レジュメおよび論点ペーパーを提出し、それをもとにディスカッションを行う。
 
教科書  
教科書1 ISBN
書名 Migration Theory: Talking across Disciplines Third Edition,
著者名 Brettell, Caroline B. and James F. Hollifield 出版社 Routledge 出版年 2014
教科書2 ISBN
書名 Refugee economies: Rethinking popular assumptions,
著者名 Betts, Alexander, et al. 出版社 University of Oxford, Refugee Studies Centre 出版年 2014
 
参考書補足  
必要に応じて、講義のなかで適宜指定する。
 
参照ホームページ  
https://www.i-c-lab.com/
 
↑ ページの先頭へ戻る