タイトル
時間割コード:PC12013 日本語シラバス 英語
法理学研究Ⅰ[Study on jurisprudence 1]
 
担当教員
米村 幸太郎[YONEMURA KOTARO]
開講学部等 国際社会科学府 対象年次 1〜2 単位数 2 使用言語  
開講時期 秋学期 開講曜限   クラス  
授業形態 授業形態(詳細) 授業方法
特記事項  
ナンバリングコード 実務経験のある教員による授業
授業の目的  
現在は中国で教鞭をとっている政治哲学者ダニエル・ベルの、『「アジア的価値」とリベラル・デモクラシー―東洋と西洋の対話』(風行社、2006年)を主たるテキストとして用いる。本書は、リベラル・デモクラシーを信奉するアメリカのNGOの青年とアジアのひとびとや指導者たちとの架空の対話、という形式で書かれた非常に面白い政治哲学の本である。それだけでなく、アジアの問題を主たる事例としているという点でも、稀有な現代政治・法哲学の本であると言えるだろう。本書を元に議論することを通じて、法哲学の基本問題への理解を深めることを目的とする。
 
授業計画
(項目説明)授業全体のスケジュールを示しています。学修計画を立てる際の参考にしてください。
 
1 全体のイントロダクションおよび担当の割り振り
2〜5 第1章:真に国際的な人権保障レジームへ
6〜8 第2章:民主的権利:ローカルな知識の重要性
9〜11 第3章:シンガポールにおける民主主義〜リー・クァンユーとの架空の対話
11〜13 第4章:権威主義体制に対する共同体論からの批判:シンガポールの場合
14〜15 まとめ
 
授業時間外の学修内容
(項目説明)授業全体を通して授業前に予習すべき内容、授業後に復習すべき内容を示しています。単位は、授業時間前後の予習復習を含めて認定されます。
 
予習として、各回の配布文献を精読すること。復習として、各回の議論の内容を確認することが求められる。
 
履修目標
(項目説明)授業で扱う内容(授業のねらい)を示す目標です。より高度な内容は自主的な学修で身につけることを必要としています。
 
各回において論じられている哲学的ポイントを理解し、討議の中で自分の考えを、明確に述べたり、他者の議論の内容を批判することができる。
 
到達目標
(項目説明)授業を履修する人が最低限身につける内容を示す目標です。履修目標を達成するには、さらなる学修を必要としている段階です。
 
1:現代正義論の主要な類型についての理解と批判的視点を涵養する。
2:「正義」「自由」「平等」といった原理的・抽象的理念について、自らの立場を学術的なタームを用いてより明晰に言語化し、伝達できるようになる。
3:規範理論の古典的文献を読解、把握することを通じて、一般的な文献読解能力を高める。
 
成績評価の方法
(項目説明)成績評価の方法と評価の配分を示しています。
 
平常点(授業中の討議への参加状況:40%)、期末レポート(60%)
 
成績評価の基準 -ルーブリック-
(項目説明)授業別ルーブリックでは評価の項目と、成績評価の基準との関係性を確認できます。(表示されない場合もあります。)
 
【成績評価の基準表】
秀(S)優(A)良(B)可(C)不可(F)
履修目標を越えたレベルを達成している履修目標を達成している履修目標と到達目標の間にあるレベルを達成している到達目標を達成している到達目標を達成できていない
履修目標:授業で扱う内容(授業のねらい)を示す目標
到達目標:授業において最低限学生が身につける内容を示す目標
 
授業の方法
(項目説明)教員が授業をどのように進めるのか、課題提出などの情報もあわせて示しています。
 
各回のテキストはこちらで準備・配布する。
受講生の皆さんは配布したテキストを事前に読んでくることが必要となるほか、
一度はテキストについての要約、発表を行ってもらう。
 
教科書  
教科書1 ISBN
書名
著者名 出版社 出版年
 
教科書補足  
 
参考書  
参考書1 ISBN 9784818817708
書名 現代政治理論
著者名 W.キムリッカ 著,千葉眞, 岡崎晴輝 訳者代表, 出版社 日本経済評論社 出版年 2005
参考書2 ISBN 9784314010740
書名 正義論
著者名 ジョン・ロールズ 著,川本隆史, 福間聡, 神島裕子 訳, 出版社 紀伊国屋書店 出版年 2010
参考書3 ISBN 9784833221702
書名 アナーキー・国家・ユートピア : 国家の正当性とその限界
著者名 ロバート ノージック,嶋津格/訳, 出版社 木鐸社 出版年 1995
 
参考書補足  
これらの参考書は特に購入を求めるものではないが、意欲のある方は講義で扱う以外の部分も閲読を勧めるものである。
 
キーワード  
正義(justice), 規範理論(normative theory),法理学(jurisprudence), 法哲学(philosophy of law),政治哲学(political philosophy)
 
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