タイトル
時間割コード:RB00203 日本語シラバス 英語
文化交流論[Theory of Inter-Cultural Communication]
 
担当教員
朴 祥美[PARK SANG MI]
開講学部等 都市イノベーション学府 対象年次 1〜2 単位数 2 使用言語 日本語
開講時期 秋学期 開講曜限   クラス  
授業形態 授業形態(詳細) 授業方法
特記事項  
ナンバリングコード 実務経験のある教員による授業
授業の目的  
文化の形成と創造において文化交流の果たす役割を、具体的事例の検討を通じて理解し、文化交流のもつ問題性と重要性を把握し、また文化創造への視点を養う。
具体的には前半は台湾文学・映画と日本文学・映画の事例を取り上げ、文化交流という視点から各作品を再読する。後半は
こうした作業を通じて、グローバル化の中での文化の交流のあり方を考える。
 
授業計画
(項目説明)授業全体のスケジュールを示しています。学修計画を立てる際の参考にしてください。
 
1.概論
2.映画『海角七号』『KANO』における日本表象と現代台湾
3.侯孝賢作品と戦後台湾史
4.同上
5.黄春明『さよなら・再見』の日本人表象
6.霧社事件は台湾現代文学・映画にどのような影響を与えたか―『セデック・バレ』を中心に
7.同上
8.台湾のLGBT文学-邱妙津ほか

9、文化政策①
10、文化政策②
11、帝国と観光①
12、帝国と観光②
13、食事と文化①
14、食事と文化②
15、総括
 
授業時間外の学修内容
(項目説明)授業全体を通して授業前に予習すべき内容、授業後に復習すべき内容を示しています。単位は、授業時間前後の予習復習を含めて認定されます。
 
1.あらかじめ配布、または指定された作品、論文を読んでくる。
2.一部しか視聴できなかった映像教材については全編に目を通しておく。
3.レポート課題は自分で問題を見つけるところから始まり、資料、参考文献の収集まで独力で行う。
 
履修目標
(項目説明)授業で扱う内容(授業のねらい)を示す目標です。より高度な内容は自主的な学修で身につけることを必要としています。
 
文化交流の視点から種々の問題を把握することができるようになる。
問題解決のための見方を涵養するとともに、文化創造の視点を養うことができる。
 
到達目標
(項目説明)授業を履修する人が最低限身につける内容を示す目標です。履修目標を達成するには、さらなる学修を必要としている段階です。
 
・具体的な台湾文学・映画などの作品の講読・鑑賞を通じて、台湾文化についての知識や見識を得ることができる。[a]
・グローバル化の中での文化交流のあり方を考えられるようになる。[b]
・帝国と植民地との文化関係を学ぶ[c]
・冷戦期の東アジアを、歴史と文化を通して理解する[d]
 
成績評価の方法
(項目説明)成績評価の方法と評価の配分を示しています。
 
前半・後半に分けそれぞれ平常点(ディスカッションへの参加・貢献、提出物などの状況)50%、レポート50%で総合的に評価する。
 
成績評価の基準 -ルーブリック-
(項目説明)授業別ルーブリックでは評価の項目と、成績評価の基準との関係性を確認できます。(表示されない場合もあります。)
 
【成績評価の基準表】
秀(S)優(A)良(B)可(C)不可(F)
履修目標を越えたレベルを達成している履修目標を達成している履修目標と到達目標の間にあるレベルを達成している到達目標を達成している到達目標を達成できていない
履修目標:授業で扱う内容(授業のねらい)を示す目標
到達目標:授業において最低限学生が身につける内容を示す目標
【授業別ルーブリック】
評価項目評価基準
期待している以上である十分に満足できる(履修目標)やや努力を要する努力を要する(到達目標)相当の努力を要する
理解度授業内容を越えた自主的な学修が認められる。授業内容をほぼ100%理解している。到達目標は理解しているが、授業内容に不足がある。到達目標に達していることが認められる。到達目標に達していない。
文化創造の視点独自の文化創造の視点に達している。自文化への批判とともに他文化の存在を受け入れられるようになる。自文化への批判的思考が芽生える。他文化の存在を受け入れられるようになる。。他文化の存在が理解できない。
調査能力(予習)自ら進んで予習範囲を越えて調べている。予習範囲を十分に理解し、他人に説明できる。指示した予習範囲の理解にあいまいな点がある。指示された範囲は予習するが、理解が不十分である。指示された範囲は予習が不十分である。
 
授業の方法
(項目説明)教員が授業をどのように進めるのか、課題提出などの情報もあわせて示しています。
 
前半は、作品の講読および映画の鑑賞を基本に、ディスカッションを重ねる。ディスカッションを踏まえ、自分の意見を文章にまとめる練習も行う。最終的には自分の興味のあるテーマを選び、レポートを作成する。
後半は、教員が配布、指示する新聞記事、資料などを読み込み、参加することを求める。授業では動画、DVDなどを多用し、学生同士のディスカッションなどを通じて理解を深める。頻繁に課題、小レポートなどを科し、期末レポートの提出も求める。
 
教科書  
教科書1 ISBN -
書名
著者名 出版社 出版年
 
参考書  
参考書1 ISBN 9784861822278
書名 台湾セクシュアル・マイノリティ文学全4巻
著者名 黄英哲, 白水紀子, 垂水千恵 編, 出版社 作品社 出版年 2008
参考書2 ISBN 9784863330320
書名 台湾文化表象の現在(いま) : 響きあう日本と台湾
著者名 前野みち子, 星野幸代, 垂水千恵, 黄英哲 編, 出版社 あるむ 出版年 2010
参考書3 ISBN 9784130800945
書名 李香蘭と東アジア
著者名 四方田犬彦 出版社 東京大学出版会 出版年 2001
参考書4 ISBN 9784130860338
書名 記憶する台湾 : 帝国との相剋
著者名 呉密察, 黄英哲, 垂水千恵 編, 出版社 東京大学出版会 出版年 2005
参考書5 ISBN 9784000240567
書名 帝国と戦後の文化政策 : 舞台の上の日本像
著者名 朴祥美 著, 出版社 岩波書店 出版年 2017
参考書6 ISBN 9784000110761
書名 岩波講座近代日本の文化史〈6〉
著者名 〔小森 陽一/ほか編集委員〕, 出版社 岩波書店 出版年 2002
 
履修条件および関連科目
(項目説明)この授業を履修するにあたってあらかじめ履修が必要な授業,並行して履修することによって学修効果を高める授業などを示しています。
 
特にない。
 
キーワード  
文化交流(inter-cultural communication),アジア,台湾,帝国,観光
 
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