タイトル
時間割コード:VB03001 日本語シラバス 英語
経営科学研究[Advanced Management Science]
 
担当教員
鈴木 香織[SUZUKI KAORI]
開講学部等 国際社会科学府 対象年次   単位数 2 使用言語  
開講時期 秋学期 開講曜限   クラス 経営科学研究
授業形態 対面 授業形態(詳細) 授業方法 講義
特記事項  
ナンバリングコード 実務経験のある教員による授業
授業の目的  
経営科学は,企業を中心とした組織における資源配分問題・意思決定問題を科学的に追求する学問体系である。
この授業では,まず基本となる数学(線形代数)をしばらく勉強した上で
1)経営科学の基本的な考え方・諸概念・ツール(EXCEL)を解説し,
2)企業経営の様々な局面とそれに対する科学的アプローチを概観する。
なお、履修人数が少ない場合には水曜4時限目にPB10007の数理科学特論との合同で行う場合があるので注意すること。
またコロナの感染状況により授業形態が変更の可能性があります。
 
授業計画
(項目説明)授業全体のスケジュールを示しています。学修計画を立てる際の参考にしてください。
 
1. オリエンテーション
講義全体の外観を把握し、経営科学のアプローチと特質を理解する。

2.線形代数と線形計画法(1)
経営学に必要な線形代数(掃き出し法)を速習で解説する

3.線形代数と線形計画法(2)

数学を用いて文章問題を定式化し、手計算で解く練習をする。

4. 線形最適化(1)
線形最適化の経営科学における重要性を把握し、線形最適化問題の性質を理解する。

5. 線形最適化(2)
スプレッドシートを用いた線形最適化問題の求解の方法を学習する。

6. 線形最適化(3)
線形最適化における様々な定式化を学習する。

7. 線形最適化(4)
線形最適化におけるWhat-If分析を学習する。

8. 輸送問題と割当問題
線形最適化の応用例として輸送問題と割り当て問題を学習する。

9. ネットワーク最適化問題
輸送問題の発展形としてネットワーク計画を学習する。

10. プロジェクトマネジメント
プロジェクトマネジメントの手法としてPERTを学習する。

11.整数最適化
整数最適化問題の特徴を理解し、その定式化やスプレッドシートによる求解の方法を学習する。

12.非線形最適化
非線形最適化問題の特徴を理解し、その定式化やスプレッドシートによる求解の方法を学習する。


13.決定理論
決定理論の基礎を学習し、意思決定原理を把握する。

14.ゲーム理論
ゲーム理論の基礎的な概念を学習し、均衡の概念を理解する。

15.期末試験またはレポート

16.まとめ

途中で中間レポートを入れます。
2から6は一続きのテーマです。順番などが少し入れ替わったりもします。
場合によっては13または14を省略し質問の日とすることがあります。

コロナの感染状況により授業形態が変更の可能性があります。
 
授業時間外の学修内容
(項目説明)授業全体を通して授業前に予習すべき内容、授業後に復習すべき内容を示しています。単位は、授業時間前後の予習復習を含めて認定されます。
 
授業の前に授業支援システムから資料を入手し、事前に学習を行う。
授業中または後に、配布された課題を各自で解き、期限(通常次の授業の前日午後5時)以内に授業支援システムに提出する。
授業後は授業中の課題の復習を行い、理解を深める。

自分でエクセルファイルを大学のoffice365からダウンロードするなど
準備し、必要な設定を行うこと。
 
履修目標
(項目説明)授業で扱う内容(授業のねらい)を示す目標です。より高度な内容は自主的な学修で身につけることを必要としています。
 
経営科学で扱う諸問題の性質をよく理解し、どのような方法を用いて解決すればよいか決定できる。
さらに、その解決を一人で行うことができる。
 
到達目標
(項目説明)授業を履修する人が最低限身につける内容を示す目標です。履修目標を達成するには、さらなる学修を必要としている段階です。
 
経営科学で扱う諸問題の性質をある程度理解し、どのような方法を用いて解決すればよいか決定できる。
 
成績評価の方法
(項目説明)成績評価の方法と評価の配分を示しています。
 
宿題の課題点(60%)と定期試験またはレポート(40%)として評価する。
課題点には中間レポートの配点として最大20点を含む。
なお、全ての回の講義に出席することを前提とし、4回以上欠席したものは評価の対象外とする。

 
成績評価の基準 -ルーブリック-
(項目説明)授業別ルーブリックでは評価の項目と、成績評価の基準との関係性を確認できます。(表示されない場合もあります。)
 
【成績評価の基準表】
秀(S)優(A)良(B)可(C)不可(F)
履修目標を越えたレベルを達成している履修目標を達成している履修目標と到達目標の間にあるレベルを達成している到達目標を達成している到達目標を達成できていない
履修目標:授業で扱う内容(授業のねらい)を示す目標
到達目標:授業において最低限学生が身につける内容を示す目標
【授業別ルーブリック】
評価項目評価基準
期待している以上である十分に満足できる(履修目標)やや努力を要する努力を要する(到達目標)相当の努力を要する
理解度授業内容を越えた自主的な学修が認められる。授業内容をほぼ100%理解している。到達目標は理解しているが、授業内容に不足がある。到達目標に達していることが認められる。到達目標に達していない。
課題解法能力解法が分からない他人にアドバイスができる。何も参照せずに独自の能力で課題を解くことができる。参考書などを参考にすれば、独自で課題を解くことができる。他人のアドバイスがあれば課題を解くことができる。他人のアドバイスがあっても自発的に課題を解くことができない。
調査能力(予習)自ら進んで予習範囲を越えて調べている。予習範囲を十分に理解し、他人に説明できる。指示した予習範囲の理解にあいまいな点がある。指示された範囲は予習するが、理解が不十分である。指示された範囲は予習が不十分である。
 
授業の方法
(項目説明)教員が授業をどのように進めるのか、課題提出などの情報もあわせて示しています。
 
・授業支援システム上の教材で自学自習することを前提とする。
・毎回の授業では、教材について軽く解説したうえでその学習内容に
関する課題学習を行う。
・授業中に使用する言語は基本的に日本語(英語も可)とする。

なお、毎回の授業でPCの使用を強く推奨する。
課題に使うのでExcelソフトを用意すること。

参考図書(英語版)から例題を使用する予定です。配られたプリントで大丈夫な人は購入する必要はありません。

登録予定者は必ず授業の2日前までにsuzuki@ynu.ac.jpにメールで連絡をとること。



 
教科書  
教科書1 ISBN -
書名
著者名 出版社 出版年
 
教科書補足  
-
 
参考書  
参考書1 ISBN 9780073129037
書名 Introduction to Management Science
著者名 Hiller and Hiller 出版社 McGraw-Hill 出版年 2008
参考書2 ISBN 9784781912646
書名 コア・テキスト線形代数
著者名 鈴木香織 著,鈴木, 香織, 代数学, 出版社 サイエンス社 出版年 2010
 
参考書補足  
Hiller の教科書に載っている例を授業で使います。線形代数の本は他で代用可能。
 
履修条件および関連科目
(項目説明)この授業を履修するにあたってあらかじめ履修が必要な授業,並行して履修することによって学修効果を高める授業などを示しています。
 
線形代数、微積分、オペレーションズ・リサーチ
 
キーワード  
経営科学、モデル化、線形最適化
 
参照ホームページ  
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