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財務諸表を使って企業を分析・評価するためには、会計の仕組みとルール(会計基準)を理解したうえで、企業の事業活動が現在と将来の財務諸表にどのような影響を与えるのか推論しなければならない。この授業の目的は、ケース・スタディをとおして、財務諸表と事業活動との関係を解き明かすスキルを向上させることである。
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1. 財務諸表を利用した企業分析のフレームワーク 2. 財務諸表と事業活動・資金調達活動 3. 資産の分析:減損会計、企業結合会計 4. 負債の分析:リース会計、退職給付会計 5. 純資産の分析:純資産と包括利益、株主資本と純利益、簿価と利益の関係 6. 収益の分析:事業投資の収益認識、金融投資とヘッジ取引 7. 費用の分析:税効果会計、無形資産と費用認識 8. 財務諸表分析(1):収益性と成長性の分析 9. 財務諸表分析(2):財務諸表の組み替えと比率分析 10. バリュエーション(1):予測財務諸表の作成 11. バリュエーション(2):会計情報をアンカーとする価値評価モデル 12. 財務諸表分析プレゼンテーション
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各回の授業で学習する会計基準の概要および企業分析の概念と手法をよく復習すること。第12回(最終回)にグループ・プロジェクト(財務諸表を利用した企業分析)の成果を発表してもらう予定である。
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1. 公表された財務諸表から企業の収益性と成長性を読み取り、さらに、その他の企業情報、産業情報等を利用して将来の予測財務諸表を作成することができる。 2. 会計情報をアンカーとする価値評価モデルを使って株価の割高・割安を判断し、そのロジックを他者に説明することができる。
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1. 連結財務諸表から企業の財政状態と経営成績を読み取ることができる。 2. 比率分析を適用して企業の収益性と成長性を評価することができる。 3. 一定の仮定のもとで整合性のある予測財務諸表を作成することができる。 4. 会計情報をアンカーとする価値評価モデルを導出することができる。
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授業中の議論への参加(40%)、グループ・プロジェクトへの貢献(50%)、課題(10%)により評価する。
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【成績評価の基準表】
秀(S) | 優(A) | 良(B) | 可(C) | 不可(F) |
履修目標を越えたレベルを達成している | 履修目標を達成している | 履修目標と到達目標の間にあるレベルを達成している | 到達目標を達成している | 到達目標を達成できていない |
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履修目標:授業で扱う内容(授業のねらい)を示す目標
到達目標:授業において最低限学生が身につける内容を示す目標
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【授業別ルーブリック】
評価項目 | 評価基準 |
期待している以上である | 十分に満足できる(履修目標) | やや努力を要する | 努力を要する(到達目標) | 相当の努力を要する |
理解度 | 授業内容を越えた自主的な学修が認められる。 | 授業内容をほぼ100%理解している。 | 到達目標は理解しているが、授業内容に不足がある。 | 到達目標に達していることが認められる。 | 到達目標に達していない。 |
課題解法能力 | 解法が分からない他人にアドバイスができる。 | 何も参照せずに独自の能力で課題を解くことができる。 | 参考書などを参考にすれば、独自で課題を解くことができる。 | 他人のアドバイスがあれば課題を解くことができる。 | 他人のアドバイスがあっても自発的に課題を解くことができない。 |
調査能力(予習) | 自ら進んで予習範囲を越えて調べている。 | 予習範囲を十分に理解し、他人に説明できる。 | 指示した予習範囲の理解にあいまいな点がある。 | 指示された範囲は予習するが、理解が不十分である。 | 指示された範囲は予習が不十分である。 |
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Zoomを利用した同時双方向型遠隔授業を行う。ZoomミーティングのURL、ミーティングID、パスコードは、事前に授業支援システムから受講者に発信する。 第2回以降の授業については、事前にケース・スタディ用の資料を配付し、各回の前半にそのケースについて参加者全員で議論する(ブレイクアウトルームを使って3〜4人でグループディスカッションを行い、その後、代表者が各グループの議論の概要を発表する)。また、第12回(最終回)にグループ・プロジェクト(財務諸表を利用した企業分析)の成果を発表してもらう予定である。
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講義資料およびケース資料を使って授業を進める。また、補充的な学習や発展的な学習のための参考書を適宜紹介する。
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9784130421126
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企業分析入門(第2版)
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K.G.パレプ, P.M.ヒーリー, V.L.バーナード 著, 斎藤 静樹 監訳,筒井 知彦, 川本 淳, 八重倉 孝, 亀坂 安紀子 訳
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東京大学出版会
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2001
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9784532605407
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企業価値評価:eValによる財務分析と評価
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ラッセル・ランドホルム, リチャード・スローン 著, 深井 忠, 高橋 美穂子, 山田 純平 訳
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マグロウヒル・エデュケーション
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2015
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財務諸表(financial statements), 企業分析(business analysis), 企業価値評価(valuation)
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「〜とは何だろう」「〜はなぜだろう」と自問しながら事実を冷静に観察する姿勢を大切にしてください。そして、その問いに答えるために必要な「ものの考え方」を地道に学んでください。これは私自身が心がけていることでもあります。
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