近年、企業の経営戦略上、M&Aはますます重要なものとなっており、企業経営に携わる者にとってM&Aの知識は必須である。本講義は、企業経営の戦略における実際の「M&A」に深く関与している弁護士(日本及び米国ニューヨーク州の弁護士資格保持者)、公認会計士等の専門家が、「M&A」について柔軟かつダイナミックな視点を基盤として、法務・企業戦略・会計・ファイナンスなどの広範囲な視点から講義を行い、企業価値の増加を図るための基本的視座を与えるとともに、M&Aの基本的な進め方を理解し、企業内におけるプロジェクトチームのメンバーとして案件に関与することができるスキルを身につけることを目的とするものである。従って、本講義は、会計・ファイナンスのみならずビジネス・マネージメントにも有用な示唆を与えることを目的としている。
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1 4月12日 M&Aの流れ~全般的・法律的な観点から(渡辺) 2 4月19日 M&Aの法的類型・手法(1)(渡辺) 3 4月26日 企業戦略とM&A(大屋) 4 5月10日 財務デュー・ディリジェンスの実務(中島) 5 5月17日 M&Aと組織・人事(谷岡) 6 5月24日 M&Aの法的類型・手法(2)(渡辺) 7 5月31日 バリュエーション(梅田) 8 6月7日 法務デューディリジェンスの実務(渡辺) 9 6月14日 M&A契約の実務(渡辺) 10 6月21日 クロスボーダーM&A(山口) 11 6月28日 M&A後の価値向上(鈴木) 12 7月5日 M&Aにおける近時の法的論点(渡辺)
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・各回の授業の内容は基本的にはそれぞれ独立したテーマであるが、「M&A」を体系的・網羅的に理解するには各回の授業の内容を相互に関係付けて理解する必要がある。従って、各回の事業で扱った内容については、必要に応じて参考書籍・文献を読むなどして、次回の授業時までに復習することが望ましい。 ・出題されたレポート課題は、授業で扱った内容を基本とするが、必要に応じて参考書籍・文献を調査した上で論述することが望ましい。
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M&Aにおける主要な概念と実務的な進め方を理解し、企業内におけるプロジェクトチームのメンバーとして、実際の案件に関与することができる。
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M&Aにおける主要な概念と基本的な進め方を説明することができる。
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【成績評価の基準表】
秀(S) | 優(A) | 良(B) | 可(C) | 不可(F) |
履修目標を越えたレベルを達成している | 履修目標を達成している | 履修目標と到達目標の間にあるレベルを達成している | 到達目標を達成している | 到達目標を達成できていない |
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履修目標:授業で扱う内容(授業のねらい)を示す目標
到達目標:授業において最低限学生が身につける内容を示す目標
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【授業別ルーブリック】
評価項目 | 評価基準 |
期待している以上である | 十分に満足できる(履修目標) | やや努力を要する | 努力を要する(到達目標) | 相当の努力を要する |
会計・ファイナンス・企業戦略 | | M&Aにおける会計・ファイナンス・企業戦略面での主要な概念と実務的な進め方を理解し実際に適用できる | | M&Aにおける会計・ファイナンス・企業戦略面での主要な概念と基本的な進め方を説明することができる | |
法務 | | M&Aにおける法務面での主要な概念と実務的な進め方を理解し実際に適用できる | | M&Aにおける法務面での主要な概念と基本的な進め方を説明することができる | |
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・基本的にパワーポイントを使用し主要な内容を説明するが、書籍・文献等による学習、質疑・ディスカッションなど、受講者の積極的な貢献も有意義であり、相互の議論を通して、M&Aの法務・会計・ファイナンス・企業戦略などの観点を理解する方法を採用したい。 ・期末レポートは、法務(50%)と会計・ファイナンス・企業戦略(50%)からそれぞれ出題し評価する。
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