社会や文化は本来的に多層的な構造を持っている。地域社会と一口に言ってもその範囲は様々に設定可能であり、既存の国民国家の中にもそれら複数の多層的な社会や文化が存在する状況の方が一般的である。グローバル化が叫ばれる今日では、世界全体の中にこれら多様で多層的な社会や文化が存在することを確認するだけでなく、それらが互いに一定の価値を認められつつも、他方で共通の価値観に基づいて行動しうるような基盤を構築することが必要になってきている。 社会や文化が示す固有性と人類全体に求められる普遍性との相克が深まりつつある中で、その事態をどのように認識し、対応策を考え出せるかによって、多文化共生の可能性も左右されることになる。そのための視座を社会哲学・社会倫理学的な側面から養い、柔軟な発想への手がかりをつかんでもらいたい。
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1. 導入 2. 「グローバルな視点」は可能か?① 3. 「グローバルな視点」は可能か?② 4. 「グローバルな視点」は可能か?③ 5. 「グローバルな視点」は可能か?④ 6. 社会や文化の構造を捉えるには?① 7. 社会や文化の構造を捉えるには?② 8. 社会や文化の構造を捉えるには?③ 9. 社会や文化の構造を捉えるには?④ 10. 普遍性の可能性の根拠とは?① 11. 普遍性の可能性の根拠とは?② 12. 普遍性の可能性の根拠とは?③ 13. 普遍性の可能性の根拠とは?④ 14. 総括① 15. 総括②
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予習として文献資料を読んで事前レポートを執筆し、全参加者のレポートを読んでコメントを書くことが求められます。最終的にまとめ論文の提出が課されます。
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社会や文化の領域における事象に対して、哲学的・倫理学的観点を基盤として解釈を加えることができ、それぞれの立場から導くことのできる見通しや解決策へと展開できる。学生が歴史的ならびに現在的意義を理解し、多民族・多文化・多言語の具体例を的確に理解し、具体的かつ実践的に取り扱うことができる。
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社会や文化の領域における事象に対して、哲学的・倫理学的観点からアプローチできるようになる。学生が歴史的ならびに現在的意義を理解し、多民族・多文化・多言語の具体例とその実際について具体的かつ実践的な力をつける。
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成績は講義への参加・貢献・質疑などの状況(50%)とレポート(50%)により総合的に決める。
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【成績評価の基準表】
秀(S) | 優(A) | 良(B) | 可(C) | 不可(F) |
履修目標を越えたレベルを達成している | 履修目標を達成している | 履修目標と到達目標の間にあるレベルを達成している | 到達目標を達成している | 到達目標を達成できていない |
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履修目標:授業で扱う内容(授業のねらい)を示す目標
到達目標:授業において最低限学生が身につける内容を示す目標
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【授業別ルーブリック】
評価項目 | 評価基準 |
期待している以上である | 十分に満足できる(履修目標) | やや努力を要する | 努力を要する(到達目標) | 相当の努力を要する |
理解度理解度 | 授業内容を越えた自主的な学修が認められる。 | 授業内容をほぼ100%理解している。 | 到達目標は理解しているが、授業内容に不足がある。 | 到達目標に達していることが認められる。 | 到達目標に達していることが認められる。 |
課題解法能力課題解法能力 | 解法が分からない他人にアドバイスができる。 | 何も参照せずに独自の能力で課題を解くことができる。 | 参考書などを参考にすれば、独自で課題を解くことができる。 | 他人のアドバイスがあれば課題を解くことができる。 | 他人のアドバイスがあれば課題を解くことができる。 |
調査能力(予習)調査能力(予習) | 自ら進んで予習範囲を越えて調べている。 | 予習範囲を十分に理解し、他人に説明できる。 | 指示した予習範囲の理解にあいまいな点がある。 | 指示された範囲は予習するが、理解が不十分である。 | 指示された範囲は予習するが、理解が不十分である。 |
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令和2年度に限り、春学期1ターム月曜4、5限の2時限連続の授業とします。 遠隔授業形式のため、配布する文献資料を読み、内容の要約と課題に対する意見をまとめ、事前課題を授業支援システムで提出し、それに対する意見を参加者全員で書き込み、共有する形が基本となります。 中間レポートと期末レポートを提出してもらいますが、その形式や参考資料等については授業期間中に指示します。
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履修条件は、毎回文献(英語も含む)を読み、担当会で要点をまとめたサマリーを作成する作業ができること
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