タイトル
時間割コード:PB10002 日本語シラバス 英語
組織マネジメント特論[Organization Theory]
 
担当教員
山岡 徹[YAMAOKA TORU]
開講学部等 国際社会科学府 対象年次 1〜2 単位数 2 使用言語 日本語
開講時期 秋学期 開講曜限   クラス 組織マネジメント特論
授業形態 授業形態(詳細) 授業方法
特記事項  
ナンバリングコード 実務経験のある教員による授業
授業の目的  
 今日、多くの経営組織が経営環境の流動化や不確実性の増大といった外部環境の変化に直面している。こうした状況下で組織が長期的に存続するためには、組織内部の硬直化を克服し、変化に対し柔軟に適応できる組織能力が必須である。それでは、柔軟な適応能力を生む組織マネジメントのあり方とはいかなるものだろうか。これが本授業の基本的な問題意識である。
 そこで、本授業では組織マネジメントの理解を深めるための手順として、まず外部環境との関係のなかで組織の捉え方を学ぶ。そのうえで、外部環境や経営戦略などが組織の設計と運営にいかに影響するか学習する。また、外部環境の要因だけではなく、組織の内部要因にも注目し、それらの諸要因が組織の長期的な成長にもたらす影響について考察する。
 さらに組織内の個人の行動や心理的側面に焦点を定め、個人や集団が組織のパフォーマンスに及ぼす影響について学習し、組織と個人の関係について考察するなかで、授業全体を通して、組織に柔軟な適応能力をもたらす組織マネジメントのあり方について考察する。
 
授業計画
(項目説明)授業全体のスケジュールを示しています。学修計画を立てる際の参考にしてください。
 
1.ガイダンス
2.古典的組織管理論①
3.古典的組織管理論②
4.組織における人間関係とモチベーション①
5.組織における人間関係とモチベーション②
6.近代組織論
7.組織における意思決定
8.パワーと組織内政治
9.集団力学(グループ・ダイナミクス)
10.組織構造
11.組織構造のダイナミクス
12.組織文化
13.組織変革の捉え方
14.組織変革の進め方
15.組織のパラドックス
16.期末テスト
 
授業時間外の学修内容
(項目説明)授業全体を通して授業前に予習すべき内容、授業後に復習すべき内容を示しています。単位は、授業時間前後の予習復習を含めて認定されます。
 
授業で扱った主要な概念について授業後に各自で確認すること。
理解度確認のための中間テストの出題内容を各自で復習すること。
 
履修目標
(項目説明)授業で扱う内容(授業のねらい)を示す目標です。より高度な内容は自主的な学修で身につけることを必要としています。
 
・組織マネジメント特論で扱われる応用的な概念を論理的に説明できる。
・組織マネジメント特論の応用的な理論を用いて複雑な企業行動を論理的に説明できる。
 
到達目標
(項目説明)授業を履修する人が最低限身につける内容を示す目標です。履修目標を達成するには、さらなる学修を必要としている段階です。
 
・組織マネジメント特論で扱われる基本的な概念を説明できる。
・組織マネジメント特論の基本的な理論を用いて企業行動を説明できる。
 
成績評価の方法
(項目説明)成績評価の方法と評価の配分を示しています。
 
評価における観点: 授業及びテキストの内容を正しく理解できているかどうか。
理解度確認のための中間テスト30%、期末テスト70%で成績評価を行う。
 
成績評価の基準 -ルーブリック-
(項目説明)授業別ルーブリックでは評価の項目と、成績評価の基準との関係性を確認できます。(表示されない場合もあります。)
 
【成績評価の基準表】
秀(S)優(A)良(B)可(C)不可(F)
履修目標を越えたレベルを達成している履修目標を達成している履修目標と到達目標の間にあるレベルを達成している到達目標を達成している到達目標を達成できていない
履修目標:授業で扱う内容(授業のねらい)を示す目標
到達目標:授業において最低限学生が身につける内容を示す目標
【授業別ルーブリック】
評価項目評価基準
期待している以上である十分に満足できる(履修目標)やや努力を要する努力を要する(到達目標)相当の努力を要する
概念を説明できる能力経営組織論で扱われる応用的な概念を論理的かつ批判的に説明できる。経営組織論で扱われる応用的な概念を論理的に説明できる。経営組織論で扱われる基本的な概念を論理的に説明できる。経営組織論で扱われる基本的な概念を説明できる。経営組織論で扱われる基本的な概念を説明できない。
概念を現実の企業行動に適用できる能力経営組織論の応用的な理論を用いて複雑な企業行動を論理的に予測できる。経営組織論の応用的な理論を用いて複雑な企業行動を論理的に説明できる。経営組織論の基本的な理論を用いて企業行動を論理的に説明できる。経営組織論の基本的な理論を用いて企業行動を説明できる。経営組織論の基本的な理論を用いて企業行動を説明できない。
 
授業の方法
(項目説明)教員が授業をどのように進めるのか、課題提出などの情報もあわせて示しています。
 
・この授業は、授業支援システムを利用した遠隔方式で行う。

・教員は、毎回の授業内容に関する資料教材などを毎週火曜2限の開始時刻までに授業支援システムにアップロードする。

・学生は、毎回の授業に関する資料教材を授業支援システムから各自ダウンロードすること。

・具体的な授業の進め方、課題レポートの提出方法などについては、この授業の開講日までに授業支援システムに「共通教材」としてアップロードされるPDFファイル「ガイダンス資料_組織マネジメント特論」を必ず参照すること。

・授業について教員に質問がある場合は、授業支援システムの「Q&A」を利用すること。
 
教科書  
教科書1 ISBN 9784502326615
書名 経営組織
著者名 安藤史江, 稲水伸行, 西脇暢子, 山岡徹 著,安藤, 史江, 1972-,稲水, 伸行, 1980-,西脇, 暢子, 出版社 中央経済社 出版年 2019
 
教科書補足  
より理解を深めるための自習用として活用してください。
 
教員からの一言  
経営学を学ぶ学生は、ややもすると経営の実務面ばかりに強い興味を持ちがちですが、実務は就職してから嫌というほど経験できます。一方、就職してからは日々の実務に追われて体系的な経営理論の学習に割く時間もエネルギーもなかなか確保できません。「学生時代にもっときちんと経営学を勉強しておけば良かった」と後悔している実務家は非常に多いのです。学生時代の「今」しかできないことは何なのか。単位取得のためよりも自分への先行投資の意識を持って授業や演習に取り組みましょう。
 
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