タイトル
時間割コード:PB22003 日本語シラバス 英語
公会計特論[Governmental Accounting]
 
担当教員
齋藤 真哉[SAITO SHINYA]
開講学部等 国際社会科学府 対象年次 1〜2 単位数 2 使用言語 日本語
開講時期 春学期 開講曜限   クラス 公会計特論
授業形態 授業形態(詳細) 授業方法
特記事項  
ナンバリングコード 実務経験のある教員による授業
授業の目的  
本年度の授業は、非営利法人の会計制度を学び、それらの基礎となる会計思考を理解することが、本授業の目的である。
本授業のスケジュールは下記のとおり、日本の非営利法人制度とその会計基準を取り上げる予定である。そして非営利法人会計の特徴を企業会計との対比において理解することが、具体的目的となる。
 
授業計画
(項目説明)授業全体のスケジュールを示しています。学修計画を立てる際の参考にしてください。
 
大凡、次のスケジュールにて授業を進める予定である。
1.オリエンテーション
2.公益社団・財団法人(一般社団・財団法人)制度
3.「公益法人会計基準」の概要と特徴
4.「公益法人会計基準」に関わる個別事項の検討
5.公益認定基準と「公益法人会計基準」
6.社会福祉法人制度
7.「社会福祉法人会計基準」の概要と特徴
8.(私立)学校法人制度
9.「学校法人会計基準」の概要と特徴
10.特定非営利活動法人(NPO法人)制度
11.「NPO会計基準」の概要と特徴
12.非営利法人会計における減価償却及び引当金設定の意義と課題
13.非営利法人会計における寄附(無償による物財・サービスの提供を含む)の会計処理
14.非営利法人会計における純資産(正味財産)の部の区分表示
15.まとめ

 
授業時間外の学修内容
(項目説明)授業全体を通して授業前に予習すべき内容、授業後に復習すべき内容を示しています。単位は、授業時間前後の予習復習を含めて認定されます。
 
(予習すべき内容)
・受講者は、各回の内容(テーマ)について文献を渉猟し、基礎的知識の習得に努めること。
・非営利法人会計と企業会計との相違及びその原因について理解を深めるよう努力すること。
 
履修目標
(項目説明)授業で扱う内容(授業のねらい)を示す目標です。より高度な内容は自主的な学修で身につけることを必要としています。
 
・企業会計と非営利法人会計との相違を他者に説明できるようになること。
・両者の相違の基盤となっている基本的会計思考の相違を他者に説明できるようになること。
・非営利法人特有の会計処理問題について、自らの見解を示すことができるようになること。
 
到達目標
(項目説明)授業を履修する人が最低限身につける内容を示す目標です。履修目標を達成するには、さらなる学修を必要としている段階です。
 
・営利組織体(企業)の会計と非営利組織体の会計との相違を理解すること。
・両者の相違の基盤となっている基本的会計思考の相違を説明できること。
・非営利組織体特有の会計処理問題について、説明ができること。
 
成績評価の方法
(項目説明)成績評価の方法と評価の配分を示しています。
 
同時双方向型の授業参加者の場合:授業参加の状況(約50%)レポート(約50%)
※YNU授業支援システム利用による課題・レポート提出の参加者の場合:提出レポートを主な評価対象とする。
 
成績評価の基準 -ルーブリック-
(項目説明)授業別ルーブリックでは評価の項目と、成績評価の基準との関係性を確認できます。(表示されない場合もあります。)
 
【成績評価の基準表】
秀(S)優(A)良(B)可(C)不可(F)
履修目標を越えたレベルを達成している履修目標を達成している履修目標と到達目標の間にあるレベルを達成している到達目標を達成している到達目標を達成できていない
履修目標:授業で扱う内容(授業のねらい)を示す目標
到達目標:授業において最低限学生が身につける内容を示す目標
【授業別ルーブリック】
評価項目評価基準
期待している以上である十分に満足できる(履修目標)やや努力を要する努力を要する(到達目標)相当の努力を要する
理解度授業内容を越えた自主的な学修が認められる。授業内容をほぼ100%理解している。到達目標は理解しているが、授業内容に不足がある。到達目標に達していることが認められる。到達目標に達していない。
課題解法能力解法が分からない他人にアドバイスができる。何も参照せずに独自の能力で課題を解くことができる。参考書などを参考にすれば、独自で課題を解くことができる。他人のアドバイスがあれば課題を解くことができる。他人のアドバイスがあっても自発的に課題を解くことができない。
 
授業の方法
(項目説明)教員が授業をどのように進めるのか、課題提出などの情報もあわせて示しています。
 
各非営利法人の制度については、各自、参考文献を検索して、調べること。
各非営利法人に関する会計基準については、ネット上で検索することで得ることができる。
ネットから各自ダウンロードして入手すること。
授業は、原則としてSkypeを使用した同時双方向型の授業を行う。各回のテーマごとに予め決められた担当者が報告を行い、その後全員で討論を行う。その上で、まとめとして、レポートの提出を求める。Skypeの利用については、授業の履修登録者は、私の横浜国立大学大学メールアドレスに氏名と履修の旨の連絡をすることで、後にそのメールにアクセス方法等について直接に連絡する。
 ※なお、同時双方向型の授業が叶わない学生については、各回の内容に関するレポートの課題等を、YNU授業支援システムにおいて提示する。各自レポートを作成し複数回提出することを予定すること。
 
教科書補足  
参考文献や各種検索ソフトが図書館等にて利用できるので、それらを十分に利用すること。それらが不十分な場合は、図書館等に改善を要求すること。
 
参考書  
参考書1 ISBN 9784754726478
書名 非営利法人の税務と会計 8訂版
著者名 中田ちず子 編著,中田公認会計士事務所, 中田ビジネスコンサルティング 監修,中田, ちず子, 1956-,古瀬, 裕子,廣野, 琢,大橋, みどり,中田公認会計士事務所,中田ビジネスコンサルティング, 出版社 大蔵財務協会 出版年 2019
参考書2 ISBN 9784904901809
書名 非営利法人会計税務便覧
著者名 日本公認会計士協会東京会 編,日本公認会計士協会, 出版社 日本公認会計士協会出版局 出版年 2018
参考書3 ISBN 9784502193101
書名 非営利組織体の会計
著者名 杉山学, 鈴木豊 編著,杉山, 学, 1942-,鈴木, 豊, 1945-, 出版社 中央経済社 出版年 2002
 
参考書補足  
参考文献や各種検索ソフトが図書館等にて利用できるので、それらを十分に利用すること。それらが不十分な場合は、図書館等に改善を要求すること。
 
履修条件および関連科目
(項目説明)この授業を履修するにあたってあらかじめ履修が必要な授業,並行して履修することによって学修効果を高める授業などを示しています。
 
履修条件:会計に関する基礎的知識を有していること。
履修することが望ましい他の授業:会計関連の授業
 
キーワード  
ミッション、非営利目的、無償の財・サービスの授受、寄附、公益認定
 
備考  
将来、その活動範囲や量、そこに関わって働く人の数が増大することが想定されているため、非営利組織の社会的重要性は一層高まってきています。是非とも関心もをもってもらいたい会計の分野です。
 
参照ホームページ  
https://www.npobp.or.jp/blank-3
 
教員からの一言  
すぐに役に立つことはすぐに役に立たなくなるので、大学時代は時間を掛けなければ得られない思考能力を培ってください。
 
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