タイトル
時間割コード:PB50015 日本語シラバス 英語
企業財務[Corporate Finance]
 
担当教員
北村 智紀[KITAMURA TOMOKI]
開講学部等 国際社会科学府 対象年次   単位数 2 使用言語 日本語
開講時期 秋学期 開講曜限   クラス 企業財務
授業形態 遠隔 授業形態(詳細) 同時双方向 授業方法 講義
特記事項  
ナンバリングコード 実務経験のある教員による授業
授業の目的  
・企業財務 (コーポレートファイナンス)の基本的な理論である資本コスト、企業価値評価、投資意思決定、資本構成、配当政策などについて履修します。
・企業と投資家との間にある諸問題を扱った伊藤レポート(経済産業省研究会報告書)を使い、クラス内でディスカッションを行うことで講義内容のより深い理解を目指します。
・資産運用業界・証券業界での実務経験を活かし、実例に基づいた検討(ケーススタディー)を行います。グループワークを取り入れ、企業財務に関連する問題解決スキルの向上を図ります。
・本講義はZOOMによるリアルタイム遠隔講義で行います。
 
授業計画
(項目説明)授業全体のスケジュールを示しています。学修計画を立てる際の参考にしてください。
 
1    イントロダクション
    コーポレートファイナンスの概要1(サブテキスト)
2    コーポレートファイナンスの概要2(サブテキスト)
3    バリュエーションの基礎 (テキスト第2章)
    伊藤レポート 第3章:ROEと資本コスト、資本規模
4    資本利益率とキャッシュフロー(テキスト第4章)
    伊藤レポート 第4章:マネジメントシステムと経営者のインセンティブ
    伊藤レポート 第5章:中長期投資の促進
5    資本コストの算出(テキスト第6章)
    伊藤レポート 第6章:アセット・マネージャーのインセンティブ構造
    伊藤レポート 第7章:アセット・オーナーの体制等
    伊藤レポート 第8章:セルサイド・アナリストの役割とインセンティブ構造
6    投資評価と財務モデル(テキスト第7章)
    伊藤レポート 第9章:投資家の短期志向
    伊藤レポート 第10章:経営の短期志向化
7    企業価値評価(テキスト第8章)
    伊藤レポート 第11章:持続的成長に向けた企業開示のあり方
    伊藤レポート 第12章:対話・エンゲージメント
8    バリュエーションと経営戦略(テキスト第9章)
    伊藤レポート2 第1章:企業の競争環境の変化
9    資本構成と資金調達(テキスト第11章)
    伊藤レポート2 第2章:長期的な戦略投資と資金調達ニーズの高まり
10   ペイアウトと現金保有(テキスト第12章)
    伊藤レポート2 第3章:長期投資を巡る資本市場の動向
    伊藤レポート2 第4章:資本市場から見た日本企業のパフォーマンス
11   ケーススタディー検討(M&Aのケース)
    伊藤レポート2 第5章:企業の情報開示や投資家との課題を巡る課題
    伊藤レポート2 第6章:企業開示や対話のフレームワーク構築に向けて
12   ケーススタディー報告
    伊藤レポート3

・ケーススタディーの内容は履修者の希望により変更する場合もあります.
 
授業時間外の学修内容
(項目説明)授業全体を通して授業前に予習すべき内容、授業後に復習すべき内容を示しています。単位は、授業時間前後の予習復習を含めて認定されます。
 
・事前にテキスト・講師資料を読みディスカッションの準備をしておく必要があります。
・講義後にエクセルを利⽤した課題を完成させます。また、講義内容について自社・同業他社の状況等を比較を検討してください。
 
履修目標
(項目説明)授業で扱う内容(授業のねらい)を示す目標です。より高度な内容は自主的な学修で身につけることを必要としています。
 
・企業財務(コーポレート・ファイナンス)の理論を利用し、現実的な制約条件を考慮しながら企業評価を行うことができる。
・企業財務(コーポレート・ファイナンス)の理論と現実との乖離を理解し、企業と投資家との間にある諸問題を議論できるようになる。
・企業を取り巻く利害関係者の行動を理解し、企業価値を評価しながら、企業買収についての提案ができる。
 
到達目標
(項目説明)授業を履修する人が最低限身につける内容を示す目標です。履修目標を達成するには、さらなる学修を必要としている段階です。
 
・企業財務(コーポレート・ファイナンス)の基本であるフリーキャッシュフロー、資本コスト、正味現在価値(NPV)、資本構成、配当政策を説明できるようになる。
・フリーキャッシュフロー、資本コスト、正味現在価値(NPV)の考え方を利用し、基本的な企業評価が行えるようになる。
 
成績評価の方法
(項目説明)成績評価の方法と評価の配分を示しています。
 

期末試験(ケースプレゼンテーション・報告書)50%、課題20%、講義における貢献30%(議論・発言の内容や積極性、提案、質問等を総合評価します)


 
成績評価の基準 -ルーブリック-
(項目説明)授業別ルーブリックでは評価の項目と、成績評価の基準との関係性を確認できます。(表示されない場合もあります。)
 
【成績評価の基準表】
秀(S)優(A)良(B)可(C)不可(F)
履修目標を越えたレベルを達成している履修目標を達成している履修目標と到達目標の間にあるレベルを達成している到達目標を達成している到達目標を達成できていない
履修目標:授業で扱う内容(授業のねらい)を示す目標
到達目標:授業において最低限学生が身につける内容を示す目標
 
授業の方法
(項目説明)教員が授業をどのように進めるのか、課題提出などの情報もあわせて示しています。
 
・本講義はZOOMによるリアルタイム遠隔講義で行います。
・毎回の講義前半はテキストに沿って講義を行います。
・毎回の講義後半は伊藤レポートを利用したディスカッションを行います。
・エクセルを利用した課題があります。
・講義の最後にM&Aに関連したケーススタディーをを取り上げます。ケースはグループで検討してもらい、検討結果についてプレゼンテーションを行い、最終報告書を提出して頂きます。
 
教科書  
教科書1 ISBN 978-4532135249
書名 ゼミナール コーポレートファイナンス
著者名 朝岡 大輔, 砂川 伸幸, 岡田 紀子 出版社 日本経済新聞出版 出版年 2022年
 
教科書補足  
コーポレートファイナンス入門(第2版)を授業1・2回目に利用します。経営戦略とコーポレートファイナンスは授業3回目以降に利用します。
 
参考書  
参考書1 ISBN 9784532133450
書名 日本企業のコーポレートファイナンス
著者名 砂川伸幸, 川北英隆, 杉浦秀徳 著,砂川, 伸幸, 1966-,川北, 英隆, 1950-,杉浦, 秀徳, 出版社 日本経済新聞出版社 出版年 2008
参考書2 ISBN 9784532134419
書名 経営戦略とコーポレートファイナンス
著者名 砂川伸幸, 川北英隆, 杉浦秀徳, 佐藤淑子 著,砂川, 伸幸, 1966-,川北, 英隆, 1950-,杉浦, 秀徳, 出版社 日本経済新聞出版社 出版年 2013
参考書3 ISBN 9784532113681
書名 コーポレートファイナンス入門(第2版)
著者名 砂川伸幸 著,砂川, 伸幸, 1966-, 出版社 日本経済新聞出版社 出版年 2017
 
参考書補足  
参考書は資本政策と配当政策の授業時に参考とします。
 
キーワード  
資本コスト(cost of capital),企業価値評価(net present value),資本政策(capital structure),配当政策(payout policy),投資意思決定(investment decision)
 
備考  
ファイナンス関連の科目を勉強したい方、誰でも歓迎です。ファイナンス関連の科目をあまり履修していないことを想定して講義を行う予定です(登録者の希望によります)。
 
教員からの一言  
数学的な説明は可能な限り避け、ディスカッションやエクセルを用いた実習を重視します。受講した方がファイナンス好きになってもらえるよう頑張ります。
 
↑ ページの先頭へ戻る