タイトル
時間割コード:PB22004 日本語シラバス 英語
税務会計特論[Study of tax accounting]
 
担当教員
藤井 誠
開講学部等 国際社会科学府 対象年次 1〜2 単位数 2 使用言語 日本語
開講時期 秋学期 開講曜限   クラス 税務会計特論
授業形態 遠隔 授業形態(詳細) 授業方法 講義
特記事項  
ナンバリングコード 実務経験のある教員による授業
授業の目的  
税務会計理論の中心である「法人税を基本とする会計」について,企業会計との関連に言及しながら,体系的な理解と知識の修得を目的とする。また,税効果会計等の税務会計に関連する重要な論点についても学習する。なお,本講義では,学部レベルの税務会計論の知識ならびに簿記論および企業会計の基本的な知識の習得を前提として,学問的な問題となりうる論点を中心に扱う。ただし,税務会計理論の学習歴がない場合,フォローアップのための教材を準備するので,それを受講されたい。
 
授業計画
(項目説明)授業全体のスケジュールを示しています。学修計画を立てる際の参考にしてください。
 
第1回 ガイダンス,税務会計論の概要について考察する。
第2回 制度会計の相互関係、法規体系とそれらの背景について考察する。
第3回 法人税率について、制度の内容及び制度設計の背景を考察する。
第4回 所得計算の通則規定について、制度の内容及び制度設計の背景を考察する。
第5回 総額主義、公正処理基準、資本等取引の規定について、制度の内容及び制度設計の背景を考察する。
第6回 所得金額と税額計算の連繋、別段の定めの規定について、制度の内容及び制度設計の背景を考察する。
第7回 法人概念、配当の規定について、制度の内容及び制度設計の背景を考察する。
第8回 源泉徴収制度、所得税額控除、外国税額控除の規定について、制度の内容及び制度設計の背景を考察する。
第9回 棚卸資産・有価証券の規定について、制度の内容及び制度設計の背景を考察する。
第10回 固定資産・減価償却の規定について、制度の内容及び制度設計の背景を考察する。
第11回 圧縮記帳の規定について、制度の内容及び制度設計の背景を考察する。
第12回 同族会社に特有の規定について、制度の内容及び制度設計の背景を考察する。
第13回 寄附金、交際費に関する規定について、制度の内容及び制度設計の背景を考察する。
第14回 事業年度、欠損金に関する規定について、制度の内容及び制度設計の背景について学習する。
第15回 税効果会計に関する規定について、制度の内容及び制度設計の背景について学習する。
第16回 期末レポート提出。
 
授業時間外の学修内容
(項目説明)授業全体を通して授業前に予習すべき内容、授業後に復習すべき内容を示しています。単位は、授業時間前後の予習復習を含めて認定されます。
 
(1)予習すべき内容
 講義は履修者の発表内容をベースとして,質疑応答を行う形式で進めるため,発表担当者は事前に規定の十分な理解と調査を行うことが求められる。
(2)復習すべき内容
 講義で学んだ内容につき,特に重要な規定は,条文を確認することが望ましい。また,関連する会計基準等についても再確認しておくことにより,条文内容の理解に資することが期待される。
 
履修目標
(項目説明)授業で扱う内容(授業のねらい)を示す目標です。より高度な内容は自主的な学修で身につけることを必要としています。
 
税務会計理論を学習するうえで,法規定に基づく単なる処理ができることにとどまらず,法規定の趣旨を理解し,企業会計との関連においていかなる相違点があるのかを理論的に理解することに加え,現在の法規定が抱える学問上の課題を認識し,可能であれば解決策を模索することまでが目標となる。
 
到達目標
(項目説明)授業を履修する人が最低限身につける内容を示す目標です。履修目標を達成するには、さらなる学修を必要としている段階です。
 
税務会計理論の中心をなす法人税法の規定に基づき,会計処理にどのような修正が加えられるのかを理解することならびに法規定の趣旨を理解することが必要となる。このことは,ビジネスの現場における知識・教養を身につけることとなり,同時に,税務に関する高度な倫理観の涵養にも資する。
 
成績評価の方法
(項目説明)成績評価の方法と評価の配分を示しています。
 
課題発表内容:30%,質疑応答:20%,期末レポート:50%の割合により評価する。
 
成績評価の基準 -ルーブリック-
(項目説明)授業別ルーブリックでは評価の項目と、成績評価の基準との関係性を確認できます。(表示されない場合もあります。)
 
【成績評価の基準表】
秀(S)優(A)良(B)可(C)不可(F)
履修目標を越えたレベルを達成している履修目標を達成している履修目標と到達目標の間にあるレベルを達成している到達目標を達成している到達目標を達成できていない
履修目標:授業で扱う内容(授業のねらい)を示す目標
到達目標:授業において最低限学生が身につける内容を示す目標
【授業別ルーブリック】
評価項目評価基準
期待している以上である十分に満足できる(履修目標)やや努力を要する努力を要する(到達目標)相当の努力を要する
理解度税務会計特論で扱う授業内容を越えた自主的な学修が認められる。税務会計特論で扱う授業内容をほぼ100%理解している。税務会計特論の到達目標は理解しているが、授業内容に不足がある。税務会計特論の到達目標に達していることが認められる。税務会計特論の到達目標に達していない。
課題解法能力税務会計特論の計算構造に関する解法が分からない他人にアドバイスができる。税務会計特論の計算構造に関して、何も参照せずに独自の能力で課題を解くことができる。税務会計特論の計算構造に関して、参考書などを参考にすれば、独自で課題を解くことができる。税務会計特論の計算構造に関して、他人のアドバイスがあれば課題を解くことができる。税務会計特論の計算構造に関して、他人のアドバイスがあっても自発的に課題を解くことができない。
調査能力(予習)税務会計特論の計算構造に関して、自ら進んで予習範囲を越えて調べている。税務会計特論の計算構造に関して、予習範囲を十分に理解し、他人に説明できる。税務会計特論の計算構造に関して、指示した予習範囲の理解にあいまいな点がある。税務会計特論の計算構造に関して、指示された範囲は予習するが、理解が不十分である。税務会計特論の計算構造に関して、指示された範囲は予習が不十分である。
 
授業の方法
(項目説明)教員が授業をどのように進めるのか、課題提出などの情報もあわせて示しています。
 
本講義は,基本的にオンデマンドのリモート方式により実施する。
受講者の希望により,受講者によるテーマを決めてのプレゼンテーションおよび質疑応答の機会を設ける。
 
教科書補足  
-
 
履修条件および関連科目
(項目説明)この授業を履修するにあたってあらかじめ履修が必要な授業,並行して履修することによって学修効果を高める授業などを示しています。
 
本講義を受講するにあたり,特に条件は設けないが,簿記論および会計学に関する知識を習得しておくことが望ましい。なお,これらの分野に関する科目を同時に履修してもよい。
 
キーワード  
税務会計(Tax Accounting),法人税法(Corporate Income Tax Law)
 
備考  
税務会計論は,高度な専門性が求められることはもちろん,変化が激しく,また,グローバル化の影響も強く受ける分野であるので,幅広い視野を持って取り組んでほしい。
 
参照ホームページ  
http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=340AC0000000034&openerCode=1
 
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